台風被害の復興は、長い道のりになりそうです。昨年は、大阪も地震と台風のダプルパンチの被害を受けましたけど、それと比べても川の氾濫による浸水被害はほんとうに酷い。なんと声を掛けてよいか分からないです。全国が支援しながら、少しずつ元の生活へ・・それしかないと思います。
今回の災害報道の中で、気になることが2つありました。どちらも避難所の運用に関わるものです。今後のためにも、考えていかなければならない課題だと思います。
1つめは、東京・台東区の避難所でホームレスの男性が利用を断られたこと。自治体側があげた理由は「区民を対象としているので、それ以外の人は受け入れられない」だとか。それじゃあ、たまたま旅行中の人や、仕事で東京を訪れていた人が入ろうとしたら同じ事を言うのでしょうか? 外国人が訪ねて来たら? 絶対拒否はしないですよね。これはあからさまな差別です。
普段の生活がどうあれ、命の危険が迫る非常時に「ホームレスだから駄目」とか良く言えたもんですね。ルールがどうとか、上からのお達しとか、そんなことを言ってる場合じゃないと思うんです。これはもう「人間としての感覚」「倫理観」の問題です。東京では他の避難所でも同様のケースがあったようで、本当に情けないことだと思います。
もうひとつは、ペットを連れて避難所には入れないという問題。これもそろそろ何とかしなければいけない課題だと思います。「猫を飼っているので避難できなかった」と言って自宅で浸水被害に遭い、ヘリコプターで救出されている人がいましたが、避難所がペットを規制することで余計な救出作業を増やしていることにもなります。
「ペットの命は人間と同等だ」とまでは言いませんが、犬や猫を子ども代わりに可愛がっている高齢者もたくさんいますし、今やペットは家族同然の時代。さすがに、浸水するかもしれない家にペットを残して避難しろとは言えないんじゃないでしょうか? 何も動物を飼っていない私でもそう思います。
動物アレルギーの問題があるのかもしれませんが、避難所の中を「ペット同伴可」と「不可」の2つのエリアの区切るとか、最悪「ペットOK」の避難所を別にするとか、何か対策を考えるべきだと思います。これについては、国でしっかり指針を作ってほしいですね~。