新たな仕事探し

新しい職場で1週間が経ち、考えていること

某電機メーカーの工場にあるソフトウェア開発部隊に配属されてから1週間が経過した。長い1週間だった・・とにかく長かった。そして、完全に判断を誤ったと認識した。とにかく仕事が面白くないし、職場の雰囲気も最悪で、そもそも自分の力を発揮できる仕事がないのだ。これは慣れれば or 頑張ればどうなるという問題ではないと思う。大工場の敷地内で働くのが初めてのせいもあるが、大勢の人が作業服を着て行き交う敷地内を独りトボトボ歩いていると、まるで刑務所の中で働いているかのような錯覚さえ覚える。

この書き方だと、採用した会社が悪いように聞こえるかもしれないが、これは自分の判断ミスだ。自分が蒔いた種だと思っている。コンピューターが好きで、仕事でも趣味でも少なからずコンピューターに関わって来た自分なら、IT業界ならなんとか働いていけるだろう・・この考えがあまりにも軽率だった。

早期退職直前に「基本情報技術者」の試験に合格したことも、根拠のない自信につながっていた。資格を取れば、経験がなくても仕事ができるかと言えば、それほどSEの世界は甘くない。開発フェーズだとか、設計仕様書の書き方とかレビューだとか、ソフトウェア開発にはノウハウやルールが山ほどあるのだ。所詮アマチュアの延長に過ぎない人間にとっては、到底かなわない世界だと感じる。

もちろん、それなりの時間をかけてイチから勉強すれば、自分にも出来ないことはないだろう。ただ、54歳の自分にはそんな余裕時間は残されてないし、会社だって勉強してSEになってほしいとは思っていない。大企業で長年管理職を務めていた経験を買って、若手SEのマネージメントをしてほしいと期待しているのだ。ここがまず、採用してくれた会社と仕事を探していた自分の【大きなアンマッチ】だと思う。

セミリタイア後の仕事であり、給料は安くても日々平凡な仕事をコツコツと重ねるイメージだった自分に、開発現場の仕事は重すぎる。現役時代と同様に能力120%の仕事を求められるし、時間外だって多そうだ。今さら言う話ではないと思うが、これじゃあ「セミリタイア」になってないではないか(笑)

会社が期待している部下のマネージメントにも難題が立ち塞がる。これまで、自分の経験を繰り返し伝えることで若手を育てて来た自分にとって、初めて飛び込んだIT業界ではその手が全く使えない。それ以前に、会社が違えば雰囲気も違う。誰も「おはようございます」「お疲れさま」を言わない、話しかけてもほとんど反応が無く必要最低限のことしか喋らない、昼食も一人ずつバラバラに食堂に行く・・ウーン、『最近の若者は』とかいう問題では無く、これでは接点が全くない。

この業界では、ひたすら仕事で接する中で指導したり、コミュニケーションを取ったりしていくのだろう。ところが自分にはその”武器”がない。致命的だ。話しかけても若手がぶっきらぼうなのは『このオッサン、なんでウチの会社に入ってきたんだ?』という思いがあるのだろう。まだ1週間とはいえ、若手とコミュニケーションを取るカケラさえ見つからない。

とんでもないところに来てしまった。さすがに1週間で「もう行けません」というのは無責任すぎるので、2か月の試用期間が終わる年末までは頑張ってみるつもりだ。SEがみんな別々に仕事をしていて、進捗状況を正確に把握している人がいないことが課題になっているので、前の会社で使っていたノウハウなど3つの手法を試してみたい。その3つが定着した頃が(・・あるいは失敗するかもしれないが)ちょうど年末ぐらいだと思う。それが自分の役割だと自らに言い聞かせる。そうでなければ、あまりにも悲しすぎる。

それにしても、大きな判断ミスをしてしまったものだ! 仕方がない。勇気を持って早期退職したばかりのあのポイントに戻ろう。

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