所帯持ちがセミリタイアするためには、「家族の説得」も重要なテーマになりますよね。我が家の場合、子どもたちはすでに独立しているので、あとは嫁さんをいかに納得させるかが、大きな課題の1つでした。
いや、実は今も完全に納得したわけでななく、「しぶしぶ了承」ぐらいなんですけどねー。予想以上に強硬な抵抗にあってしまいました。
ウチの場合、夫婦仲はわりといい方法だと思っているので、真剣に話をすれば分かってくれるだろう、みたいな甘い見通しがありました。
でも、毎月安定した給料を運んできてくれていたダンナから突然、「給料はあと半年で終わりだから。会社やめてもちょっとは働くけど、「あとは貯金のやりくりと、株と投資信託で60歳までつなごうと思う」なんて言われたら、かなり動揺するみたいですね。夫婦仲が良かろうが悪かろうが、所詮ダンナはATMだってことです。
怒ってるというよりは、不安で仕方ないというのが正確な表現だと思います。「節約しなきゃ。これからはもう贅沢できない、服も買えない」とうわごとのように呟いてますから・・ちょっと可哀想になります。
いくら「大丈夫だから、心配するな」と繰り返しても説得力がないので、ここで登場するのが、やはりLPCF表です!(←過去の記事を参照)30分ぐらいかけて、嫁さんにじっくりプレゼンしましたよ。
そもそも3年早くやめることによって、1000万近く退職金が割り増しされること。60歳からは企業年金がそれなりの額もらえ、公的年金が加わる65歳以降は、むしろ資産額が増える計算になっていること。(もちろん、インフレや年金の減額があれば話は別ですが…)しかも、コツコツ貯めてきた個人年金とDC年金も60歳で満期になること。だから60歳までつなげばその後の人生設計には問題がないこと。今の会社を辞めても、60歳までは何らかの仕事をして給料を稼ぐつもりだとも伝えました。(株や資産運用の話は…とりあえずやめておきました)
LPCF表は、この半年ぐらい何度も何度も細部を見直してきた自信作です。毎年の収支も、退職後の総資産額の上下も、手に取るようにわかります。まあ、嫁さんなりにグラフを見て、理解はしてくれたみたいです。
この手続きは、家族のためにも自分のためにも重要なステップなんでしょうね。人に説明できないような計画では、なかなか一歩を踏み出せないですから。「計画」はあくまで「予定」なので、この通りに行かないこともあるかもしれない。でも、元々のプランから外れていることが自覚できれば、早めに修正もできると思うんですよね。
まだまだ、先達から見れば「甘い!」と叱られる部分もあるでしょうが、自分なりに覚悟はできています。あとは実行して結果を出すのみです。決断した今は、わりと爽やかな気分かな・・